インプラント矯正と今までの矯正の違い

これまでの矯正では、歯を理想的な位置に導く目的で、患者さまにヘッドギアやゴムなどの装置をつけていただいていました。インプラント矯正は、矯正治療専用の極小の特殊なインプラント(MIA)を使うため、ヘッドギアやゴムなどを装着する必要がなく、短い期間で高い効果を快適に実現できるものです。
普通の治療方法では、前歯を後ろに引っ込めようとする際に同時に引っ張られて動いてしまう奥歯を前に出ないようにするために、ヘッドギアやなどを使う必要がありました。インプラント矯正では、インプラントが固定源になるため、奥歯を動かすことなく前歯を正しい位置に動かすことができます。
インプラント矯正とは
「インプラント矯正」は小さなスクリューを歯茎に入れ、これを引っ張る土台(固定源)にして歯を動かします。今までの方法と違って、休みなく引っ張り続けるので、治療期間が短くなりますし、より確実で制度の高い治療結果を得ることができるようになりました。
インプラント矯正Q&A
Q、差し歯やブリッジがあってもインプラント矯正できますか?
A、ブリッジは歯を移動させる際に仮歯にする必要があるケースがあります。ほとんどの場合はそのままインプラント矯正ができます。
Q、歯周病の場合、インプラント矯正治療は可能ですか?
A、歯周病は矯正と並行した治療が可能ですが、歯周病の初期治療だけはすませておく必要があります。
Q、インプラントの素材が気になります。
A、矯正に使用するとても小さい矯正専用のインプラントを使用するので、安全性の高いチタンでできています。
Q、インプラントの手術が不安です
A、局所麻酔を行いますし、とても小さなインプラントですから、痛みはほとんどありません。また、所要時間も多少の個人差はありますが、短時間です。
Q、矯正治療終了後、インプラントはそのままですか?
A、治療終了後にインプラントを除去します。麻酔を使用せずに除去してもほとんどの場合は痛みを生じませんが、ご不安がある場合には局所麻酔を行います。
Q、インプラントを植えると違和感がありませんか?
A、直径1.2~1.4mm、長さは4~12mmというサイズですし、長さについては表に出ている部分が少なくなっています。熟練した矯正専門医が植えますので、違和感や不快感がほとんど起きないよう慎重に位置を決めていますのでご安心ください。